「症状を抑える」と「症状を治す」の違い(こたろうのはりきゅうの考え方)※前編



症状を抑えることと症状を治すことはまったく違います。


アトピー性皮膚炎を例に出して考えてみると

①症状を抑える場合

ステロイド軟膏を塗る。→かゆみ対策

爪を短く切る。→傷対策→かゆみ対策


これを見て頂いてもわかるように「かゆみが出ることに対して出ないようにすることではない」のです。


②症状を治す場合

足元を温める(二次的予防)→冷えのぼせ対策→かゆみ対策

補足をすると、足が冷えるような状態はいくつか考えられますが、足が冷える状態を放置することは冷えのぼせを促します。

熱は基本的に上に上がる性質があります。

夏のクーラーで足元が冷えるのも、冬の暖房で足元が冷えるのも温かい空気が上に上がる性質があるせいです。


体にも同じことが言え、体の中の熱は上半身、特に頭の方に熱が上がりやすい状態です。

また中にある熱は表に出てこようとします。

熱は体にどのようなことをもたらすでしょうか?

適度な熱は体を維持する上で大切なものです。

しかし、過度の熱は乾燥を呼び起こします。

この乾燥によって皮膚がかゆくなります。


このかゆみに対して保湿をすることが悪い事ではありません。

むしろ保湿をする方が良いです。

しかし、この保湿をすることは「乾燥に対する対策」であって

「乾燥に対する予防」ではありません。

保湿をすることは傷を作らない予防であってもかゆみの原因を無くす方法ではありません。

ステロイド軟膏も「皮膚の炎症を抑える」効果はあっても「炎症を起こらなくさせる」こと、つまり「炎症の原因を無くす」は出来ません。


つまり、何が言いたいかと言いますと、ステロイド軟膏ではアトピー性皮膚炎を治すことは出来ないと言うことです。


極端な例を出しますと、足を骨折した時に痛み止めを打って痛みが止まったとしましょう。この状態は、骨が折れているにも関わらず、痛みが無いので日常生活に問題が無いと言えるかも知れません。

しかし、骨が折れている事実は変わりません。痛みを感じないことで日常生活を送るとダメージがドンドン蓄積していきます。


この骨折の痛み止めと同じ状況がアトピー性皮膚炎のステロイドにもあります。

痛み止めと同じでやめれば「再発する」と言うことです。

「再発」という言葉は適切では無いかも知れませんね。

なんせ治っていたわけでは無いのですから。


しかし、ステロイド軟膏を一切やめろと言っているわけではありません。

風邪を引いて一時的に頭痛がする状況で痛み止めを飲むことは選択肢の一つとして悪くないと思います。

体調の不良で体にかゆみが一時的に出ることはありますので、その際にステロイド軟膏を使うことはかゆみを悪化させない方法としてありだと思います。

ここで問題になってくるのが「一時的」と言った状況です。

一時的な状況は、時間と環境が変われば簡単に変わりますので「つらい時期をやり過ごす」事さえ出来たら苦しむことは無いからです。


かゆみが慢性的に起こる状態であるアトピー性皮膚炎にステロイド軟膏だけを塗っていても治るはずがないのです。


後編に続く

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