こたろうのはりきゅうで治療中に患者さんから
または、学生に指導中に良く聞かれますが、
「腰痛の治療はどうしたらいいですか?」
肩を指さしながら「ここの凝りを取るにはどこを治療したらいいですか?」
「かゆみを抑えるのはどうしたらいいですか?」
「子宮の状態を良くするにはどうしたらいいですか?」
「顔のたるみを治すのはどこのツボですか?」
さまざまな質問がありますが、部分的に治療して変化を出すことは出来ますが、症状を治す、軽減させるには全体から治す必要があります。
東洋医学的には体には流れがあり、その流れが阻害されることで症状が起こります。
その阻害されている場所を治療することで体を回復させるのですが、必ずしも阻害されているところと症状を自覚している場所は同じとは限りません。
もちろん、阻害している場所と自覚している場所が同じ場合もあります。
しかし、ほとんどの場合は阻害されている場所と症状の自覚のある場所は違います。
何が言いたいかと言いますと、症状の出ている場所に治療しても「一時的には変化しても治りません」。
体には流れがあると言いました。
川をイメージしてみてください。
ドブ川を部分的にきれいにしたとすると、そこの部分は一時的にきれいになります。
しかし、すぐに上流から流れてきた汚れできれいになった部分は消えてしまします。
美容鍼などで顔だけ良くしてくださいと言われる方が多いのですが、肩こりなどがひどい方ほど効果は持続しません。
こたろうのはりきゅうでも「美容はり」のコースはありますが、「美容はりだけの治療」はありません。
様々な治療院で「美容はり」をされているところがありますが、「顔だけに施術している治療院」では「治療している期間だけしか効果は期待できません」。
体の筋肉を鍛えるのも部分だけより全体を鍛えないと一定で鍛えるのが難しくなるといいます。
体の状態を治す場合も同じことが言えますね。
こたろうのはりきゅうでは、東洋医学の基本的な診断方法の四診法である「望(ぼう)」「聞(ぶん)」「問(もん)」「切(せつ)」に加えて関節の動きなども合わせて確認し、施術側も施術を受ける患者側もお互いが変化をわかりやすいように工夫をしています。
鍼灸の治療は効果を実感するのに時間がかかると思われているそうですが、実際には直後に効果は実感してもらえます。
もちろん、自覚をしにくい症状はわかりにくいですが、その他の体の変化は実感していただけると思います。
最後に、症状を訴えている場所の症状は起こらないように、起こりにくいようには施術していきますので、症状のある部分を放っておいて施術するわけではないことだけを付け加えておきます。
ちなみに写真は我が家にある「子宝草」の開花です。
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